「お久しぶりです。お元気でしたか」手話を交えて和やかな会話が続く中、2月19日、ことし最初の供の会が始まりました。視覚、聴覚、肢体に障害のある人とその家族が集うこの会は、神総本部と偉光会館を中継して実施。同じ境遇にある人たちが神の教えをどう実践しているかを語り合い、心を高め合うひとときです。
人と重なり、支え合う生き方を
今回のテーマは「命の誕生」。冒頭で、誰もが神から役立つ運命の力を授かり、神の愛と親の愛の中で生まれてきたこと、1月発行『友輪』335号2ページの神示の一節を確認しました。「命の誕生、全てが神の手の中、時代の力を受けて、有限の時を生きる。神は、全ての運命が、重なり、支え合って、時が流れるように、命を導き守る」
まずは、今年の課題を受け、「人に支えられてありがたいと思ったこと、支えたことは?」という発表から。視覚障害の男性は、「人と会う機会が減り、気持ちが停滞していたと気付いて、近所や店などで会う人に笑顔で挨拶を…と意識したら、相手の反応が違う」と感じたそうです。「自分から明るい雰囲気を増やしたい」という力強い発表に、温かい拍手が送られました。
「自分は生まれてはいけない子と思っていた」と語る肢体障害の女性は、親を責めたことも。しかし、「生まれてきたから、神にも、夫、子供にも出会えたと思えたら、亡き母の魂に『私を生んでくれてありがとう』と感謝できました」と声を詰まらせながら発表。こんなにも心が変わる神のお力、その愛の深さが、多くの感動を呼びました。
「長男から対人関係の悩みを打ち明けられた」と言う人は、目が不自由なため、音声ソフトを使って神の教えを学んでいました。「言い過ぎず、関わり過ぎず、求め過ぎずを心掛けているよ」「人の長所や美点を見いだせるのが仕合せな人」と教えに重ねてアドバイスでき、「親として子供のために役に立てたかな」と思ったそうです。
発表を受け、「相手のために何ができるのでしょう」と職員。供の会に参加して生きる希望が湧き、役立つ生き方をしている人の「喜びの声」を紹介し、「ありがとう」の言葉一つでも、相手の笑顔や良さを引き出せて役立てることを確認しました。
良さを生かして温かい環境を広げる
「皆さんの発表を聞いて、自分なんていなければ…というのは違うって思ったんです。以前、小さな子にお手伝いしたいと言われて、素直にお願いしたら満面の笑顔になってくれたことがあって…。してもらうのは悪いと思っていたけれど、ありがとうと言って助けてもらえば、相手の喜びになるんだと勇気が持てました」
「聴覚を失い、最初は私が障害者に?と思いましたが、供の会に参加した時、皆さんに温かく迎えられて障害という壁が取れたんです。きょうは、苦手で避けていたことに対して、させてもらえてありがたいんだと、心が変わってびっくり。いつも気付くことがあって不思議です」
一緒に参加した家族にも、感謝と感動があふれます。「毎回、皆さんのすてきな笑顔や力強く生きる姿に元気をもらいます」「体調を崩した時、聴覚障害の夫が『無理することないよ』と温かく寄り添ってくれて…。一緒にいてくれるだけで癒やされて、私もたくさん支えてもらっています」
供の会の一人一人が、人に生きる力を与えていける掛け替えのない存在。肉体的には限度があっても、神の教えに触れると心は無限に広がって、家族や縁ある人たちの役に立つ生き方ができます。その力を重ね、支え合うのは、まずは家族からです。家の中が明るく温かい環境になれば、自分の力もますます引き出されて、仕合せな人たちの輪が広がっていくのです。
次回の供の会は、5月21日(土)の予定です。対象の方はもちろん、対象の方でまだ参加したことのない人がいましたら、ぜひご案内ください。