人間は、誰しも自分が一番かわいいもの。それは相手も同じだからこそ、「お互いさま」。この心が「他者愛」の原点です。神示教会の「係」は、この「他者愛」を発揮し、周りの方の仕合せを願って連絡役の任を果たす存在。5月22日には、新たな係の誕生を祝う「係就任式」が挙行され、神奉仕供丸清先生がご臨席くださいました。
救われた感謝を原動力に
「他者愛に、毎日どれくらいの時間を費やしているでしょうか?」という職員の問い掛けから始まった係就任式。家族を思って食事を作っても、反応が悪ければたちまち不機嫌に。そう考えると、他者愛に心を使うのは、ほんの一瞬。係の立場を賜っていればこそ、相手のために心を尽くす時間が、自然と蓄積されていきます。
係の任を果たす原動力になるのが、係自身が神に救われた感謝です。式典では、2人の新任係が誓いの言葉を発表しました。子供の頃に難病と診断された女性は、ご守護の中で、治療の必要がないほど健康です。「この命をお役に立たせていただきたい」と力強く語りました。
消防署で働く男性は、信者になって「相手ファースト」の生き方へと変化。対外交渉など、難しい仕事が円滑に進む不思議を味わっています。その感謝を胸に、地域中で仕合せになれるように、人と縁を深めていく思いを誓いました。
続いて、地域窓口から熱いエールが。一人で任を果たすのではなく、「地域の仲間と共に」。そんな思いが新たになったひとときでした。
相手の心の根っこをつかめる自分へ
重ねて、神奉仕供丸清先生がお言葉を下さいました。
「人の心をつかんで世渡りできる人間が、運の強い人」。人の言動の裏には、悔しい、寂しい、つらい…など、さまざまな思いが隠れているもの。心に鉄のよろいをまとい、「助けて」すら言葉にしない人もいる…。「係の皆さまだからこそ、相手の心の根っこにある思いが読めるまで、自分の心を磨いてほしい」「心を救ってくれる神がいる事実を、多くの人にどうか届けてほしいのです」という呼び掛けに、一人一人が大きくうなずいていました。
人にかけた愛と、人から受けた愛。貸した心と借りた心の差し引きが、晩年の仕合せを決めていく。他者愛を育む大切さが胸に迫り、新任の係それぞれが、人に愛をかける決意を高めています。
“人の仕合せを願う思い”を強く
「以前の私は自己愛ばかり…。それが神と出会い、人を思いやれる心に180度変わりました。人生も変わり、毎日が楽しくて仕方ありません。きょうの『他者愛』のお話も、心の奥底まで響きました。活動ではなく、信者さんの心を大切にしながら、縁を深めていきたいと思います」
「長年係をしてきた母は、どんどん人に関わっていくタイプ。そこまでしなくても…と思うこともありましたが、今は、人のために心を尽くせる母を尊敬しています。良い生き方をつないでくれたことに感謝し、私もこの道を磨いていきます」
「就任式で心がビシッとなり、係として生きる、揺るがぬ決意ができました」「係になっただけで終わっては、神に申し訳ない。一人でなく、“みんなで”仕合せになる。そのために、他者愛を発揮していきます」
ことしは、神魂誕生20周年の節目の年。キーワードは、「つなぐ」「伝える」「広がる」です。「この人にも仕合せになってほしい」という愛の心で、縁ある人との人間関係を「つなぐ」。そして、自分の救われた喜びを「伝える」。そこに、仕合せの輪が必ず「広がる」。そのためにできることをしようと、各人が係魂を燃え上がらせています。