「子供が何を考えているのか分からない」「今、どんな友達と付き合っている?」「仕事はうまくいっているのか」「結婚について、どう考えている?」「反応が怖くて、何も言えない」我が子に関する悩みは尽きません。親として“今”すべきことは何なのか。8月28日に、「親の会」(15歳から30歳までの未婚者「友輝会」の親御さん対象)が行われ、参加したそれぞれが「親として必要な心」を見詰め直しました。
聞くフリは封印! 我が子の心をじっくり聞く!
昨年から回を重ねてきた「親の会」で、何度も確認している真理の一つ。「夫婦で心を一つに、子供に向き合うこと」「夫婦の心が重なっていれば、おのずと親子の関係も良いものに…」教えを意識して、夫、妻への接し方を変えたら、家庭の雰囲気が明るくなったと言う人も多く、夫婦そろって学ぶ姿が目立ちます。最初から前のめりで耳を傾ける出席者たち。その背中には、「我が子のために、何かつかみたい」という親心があふれていました。
出席者から届いた生の声を基に、親の気持ちを受け止めながら語る職員の言葉には、ヒントがいっぱい。「我が子が家庭を持てば、親とは別の立ち木(※)に。伴侶が一番重要な人間関係となり、親との関わり方は必然的に変わる。今、“親子”としてどう関わるかが大切。今を逃さないで。今が最後のチャンス」
「『聞く』とは受け入れる心。聞くフリではない。親が言いたいこと満タンで、『どこで伝えようか』と自分が話す隙を探しているようでは、子供は聞いてもらった気持ちにはなれない。我が子の心をじっくり聞こう!」
職員のひと言ひと言にうなずきながら、ノートを取る姿は真剣そのものです。
向き合うときは、「自分軸」でなく「相手軸」で
「子供が親の自分ではなく、祖母に本音を話していてショック!」という事例。「親に本音を話せなかった子供もつらかったはず…」「子供と向き合うときに、『自分軸』ではなく、『相手軸』になれるかが重要」との言葉に、ハッとした人は少なくありません。悪気も、自覚もないまま、陥りがちな「自分軸」。本音を言わせなかった自分に気付くことが、より良い親子関係構築への第一歩です。親の愛が伝われば、本音で語り合うことができるようになります。
学びは“実践”までがひとくくり!
「学んで満足」では何も変わりません。「学んで実践」までがひとくくり。気付いたことを生かしてこそ、変化が表れます。一人一人が、「親の会」での気付きを「必ず我が家で実践する!」と意欲に燃えています。
「『自分軸』の話がグサッと響きました。親なんだから、子供を思って、あれこれ言うのは当然と思っていたんです。少し前、息子から『十分仕合せなのに、何でもっと仕合せになれって言うの!』と反発されて、ようやく言い過ぎに気付きました。私は、自分軸で子供に向き合っていたんですね。しかも、息子が一言えば、十返す母親でした…。『相手軸』を持って、息子の思いを聞いてみます。まずは、きょう反省した自分の本音を伝えてみようと思います」
「子供の交際相手に、親の理想を求める話は、私たちにぴったりでした。まずは子供の思いを聞く、親としての思いを伝えると聞いて、『本当にそうだ』と納得です。心配していること、仕合せを願っていることを、先入観を持たず、正直に伝えてみようと思います。聞くとは受け入れることと学んだので、とにかく聞いて、寄り添う。自分たちがなぜ仕合せな家庭を築けたのかを話して、子供たちにも受け継いでほしいと、夫婦で話してみます」
神の教えを素直に学べば、必ず得られるハッとする気付き。それを素直に祈願し、素直に実践するだけで、自分が変われた喜びも、夫婦、親子の縁が深まった手応えも、大きく深く実感できます!
神 示
「教え」が家族の心をつなぎ 互いに運命を磨き 引き出す環境をつくる
夫婦 親子の会話が絶えない家庭に 人の心(運命)は磨かれ
仕合せ手にする人が育つこと(真実)を 我が子に伝えられる親であれ
神 示
「教え」が家族の心をつなぎ
互いに運命を磨き
引き出す環境をつくる
夫婦 親子の会話が絶えない家庭に
人の心(運命)は磨かれ
仕合せ手にする人が
育つこと(真実)を
我が子に伝えられる親であれ
『真実の光・神示 平成29年版』137ページ(中略あり)
自分自身の心の成長を見詰めて、レポートをまとめましょう。ポイントは以下の3つです。
自分の心の成長を見詰めて、「変わった」「成長できた」と思うことを記入。
自分が変わったと思う部分を我が子に伝え、その反応を記入。
子供のコメントを受けて見えた、次の課題克服ポイントと実践目標を記入。
次回の親の会は来年です。今回までに得られた実践の成果をつないで、来年さらなるステップアップを図りましょう。なお、「親の会」登録者には、菜の花通信で“お元気ですか? 親心”メールを配信。身に付けたい親心を確認できるようにしてまいります。
※立ち木の真理;家庭を立ち木に例え、父は根、母は幹、子は枝、祖父母は土と、立場をわきまえて生きる教え。根と幹と枝と土の調和が取れたとき、家族それぞれの生きる力が引き出され、社会に役立てる。