“心身の健康”は万人の願い。しかし、人間に肉体がある以上、体調を崩すこともあるものです。その時に、回復を早めたり、命そのものを救ったりする医療は、人類にとって非常に重要な分野です。そうした医療に従事する、医師、看護師、また医学部の学生、看護学生を対象とした「医師の集い」が、10月9日、神総本部から全国の偉光会館に中継して行われました。
現場で感じる「神の後ろ盾」
「神の教えと医療の融合」をテーマに、登壇した4人の医師の話を交えながら、会が進行。不安を抱える患者のためにできるのは、「強い責任感と祈願、奉仕心を持って治療に全力を尽くすこと。そこに、神の後ろ盾で驚くほどの奇跡が…」と語ったのは、幅広い分野の治療に当たっている開業医。患者の小さな変化に気付けたり、失敗が許されない緊張感や不安感に押しつぶされずに済んだり…との話に、出席者は大きくうなずきます。
婦人科が専門の女医は、「妊娠や出産には、母体が心身ともに健康であることが一番」と発言。神がお教えくださる仕合せの築き方の一つ目に、「夫婦仲良く」とあることに納得と語りました。
「患者と伴走するような気持ちで臨んでいる」と言うのは、呼吸器疾患の分野で現場に立つ医師。「医の倫理にあるのは、神が言われる“奉仕心”」であり、患者のために知識や体験全てを注いでいます。自助、共助、公助に加えて、“神助”が必要との話には、誰もが大共感でした。
脳神経外科医の男性は、「自分の力を必要としている人の役に立てるように」と祈願し、心の安定を図って臨むところに起きる奇跡を味わう日々。難しい局面でパッとひらめきがあったり、想定以上の効果が表れたり。神の教えを学び、心を守られる価値を実感しています。
できること、踏み込めないこと、神を頼ること
出席者が発言する場面では、医学生から、「大先輩方の話を聞いて、自分が将来どのような医師になりたいか、すごく考えさせられました。知識を学ぶだけでなく、神の教えを学び、普段から自分の心を磨いて、多くの人の役に立てる立派な医師になりたい」との発言が。また、「病んでいる患者と接していると、自分の心も病んでしまいそうに…」「患者の年金をもらうために、延命を望むご家族もいて…」と言う医師も。登壇した医師が共感しながらも、「心を変えられるのは神だけ」「医療者としての力を存分に発揮できるように祈願すると、心がのまれず、自分ができるベストの診療を施せます」「一緒に考える姿勢に、患者さんもホッとされますよ」などの力強いエールが送られました。
医師としてできること、できないことをわきまえて対応できるのも、神の教えがあればこそ。「この患者さんのために何ができるだろう」という奉仕の心で関わるところに、一人一人に見合った適切な治療ができるのです。
次元の違う医療成果を実現するために
医療の未来に向けて、大きな期待が膨らんだひととき。国家試験を控えている学生や、研修医になったばかりという人も、「教えを生かせば、絶対に患者さんの役に立てる!」と確信していました。
「きょうのお話の中に、全て答えがあった。患者さんといっても、受け止め方や病への向き合い方は、人それぞれ。前向きな人ばかりではないので、医師として何ができるか…葛藤の毎日です。でも、先生方のように、祈願で心の揺れをお守りいただいて、自分にできることを精いっぱいやればいいのだと、心にしっかりとした軸が持てました」
「最期に立ち会う、老人ホームでの医療に従事している私にとって、どんな状況でも、患者さんやご家族のことを思い、真剣に祈願して臨んでいる先生方の姿勢は感動でした。『教えを学んで、愛ある心を意識する』。必ず実践していきます!」
寿命は、人間には手出しできないもの。しかし、心の在り方、関わり方一つで、治癒力、回復力、生命力が格段に引き出されるのが、精神世界の不思議さです。医療従事者、患者が共に、神の教えを学んで、より良い心の状態で治療に臨めたなら、現代の医学では考えられないほどの、全く別次元の成果につながるでしょう。そうした未来への夢を実現させるのは、私たち一人一人の心の成長です。