腕の中にすっぽり収まっていた我が子が、いつの間にか見上げるほど成長した姿に、両親は感無量。若人も、大事に育んでもらったその愛を、確かに感じ取っています。「子供の頃、アトピーのことで友達に傷つけられて、つらかった時、両親がいつも話を聞いて、励ましてくれたことが忘れられない」「私を信頼し、『やりたいことを応援する』と言ってくれた父母の思いに、絶対応えたい」。感謝を深め、神から授かった自分の運命、世に役立つ力を生かしていこうと意欲を高める若人たち。“社会に巣立つ節目”に受ける、神示教会の「成人の儀」は、一人一人が、社会人としての自覚と責任を持って歩んでいけるようにする儀式です。
頂いた愛の重みを、胸に刻んで
18歳、20歳、22歳…社会に出る年齢は人それぞれながら、どの家も、大切な家族が新たな門出の時を迎えた喜びに包まれています。「おめでとう」「いよいよ社会人だね」「立派になったなあ」などと祝福されて、はにかむ若人。親元を離れて学生生活を送る青年や、遠方の祖父母が駆け付けた一家など、久々に身内がそろったという家庭も多く、待合室には和やかな空気が漂います。
御神体が祭られた式場に案内されると、一気に高まる緊張感。ぴんと背筋を伸ばして座る若人の後ろには、ハンカチで目頭を押さえる母親や、耳を真っ赤にして涙をこらえる父親の姿が。家族みんなが伝導師のひと言ひと言にうなずきながら、真剣に儀式に臨みます。
儀式中、参列者が行う神飾り奉奠(ほうてん)は、大きな節目を迎えられた感謝や、今後への誓いを、真心込めて神に語るひとときです。自分に運命を授けてくださった神の御前で、真剣に手を合わせる我が子の後ろ姿を、いとおしそうに見詰める父母。続く両親の神飾り奉奠では、深々と頭を垂れる2人の背中から、子供の仕合せを願う、あふれるほどの親心が伝わってきます。
神の愛、親の支えに感謝は深まるばかり。「人生の土台を築く大切な時」「社会に貢献できることを目指して…」という伝導師の言葉をしっかりと受け止めて、青年たちは新たな世界へ歩み出しました。
深まる感謝と、大きく羽ばたく誓い
高校卒業後に就職し、社会人1年目というある女性。「儀式を受けて、本当に『成人』としての自覚が深まりました。私がここまで来られたのは、育ててくれた両親と、支えてくれた周りの人のおかげです。これからは、神の教えを軸に、とにかく奉仕心で、『お客さまに喜んでいただける仕事を』と思っています。もっともっと頑張るぞ!という気持ちでいっぱいです」。
心の病を乗り越え、少し前から働き始めた28歳の若人は、「二十歳の成人式には出られなかったけれど、『社会に巣立つ節目の儀式』を受けられた…」と感動の面持ちです。「伝導師の言葉が心にすうっと入ってきて、長年支えてきてくれた母への感謝も深まりました。今度は私が、家族や周りの人の役に立ちたい…」。できるところから前に進んでいこうと、決心しています。
看護師を目指して勉強中という人は、「祖母も母も看護師で、人のために動く姿は、昔から私の憧れでした。きょうは、尊敬する2人に見守られ、儀式を受けられてうれしいです」と喜びいっぱい。「簡単な道ではないけれど、人の心を大切にできる看護師を目指します」と、決意を新たにしました。
「りりしい姿に感動」と目を細めるのは、春から社会人になる息子を持つ父親。「この子の良さは、優しいところ。持ち味を生かして、『あいつに任せておけば大丈夫』と周りから信頼される人になってほしい。社会に出ればいろいろあると思いますが、妻と全力でサポートします」と、晴れやかな笑顔で語りました。
人の役に立つ生き方をする。儀式を通してその自覚を深め、目標に向かって前進していく若人たち。その将来は、前途洋々。一つ一つの出会いを大切に、自分の力を発揮していけば、必ず周りの引き立てが得られます。ますます良さが磨かれて、充実した人生を手にできるでしょう。
「成人の儀」は神総本部、全国の偉光会館で実施しています。お申し込みは随時受け付けていますので、ぜひご家族そろって参列してください。