仲間と共に決意を新たに
「医師の集い」を実施

テレビやインターネットなど、あらゆる場面で「健康」「長生き」という言葉があふれ、その秘訣(ひけつ)が語られています。しかし、生きている以上、私たちの体は年追うごとに老いていき、大なり小なり不具合も起きてくるものです。だからこそ、命と向き合う「医療」という分野は、人々にとって非常に重要と言えるでしょう。7月20日には、そうした医療に従事する、医師や看護師などを対象に、「医師の集い」が行われました。

医師、看護師、臨床検査技師…。立場は違っても、一人一人が熱い思いで会場に

 

自身が身を置く医療現場で、どうすれば患者や周囲のスタッフと“より良く”関わっていけるのか。少しでも患者の力になっていくには――。その一端なりともつかもうと、期待を胸に駆け付けた出席者たち。担当職員は、熱く語り掛けました。
「年を重ねるほど『老いていく』のが、私たちの肉体です。しかし、“健康な心”で生きられれば、老いすらも感謝で受け止め、味わい深い日々を過ごせるのです」。ところが、「もっと、もっと」という欲が心を乱し、やがては病を引き込んでいく。医療には踏み込めない領域もあるとの話には、ハッとした表情を見せる人も。

会の冒頭、「寿命は、神が下さった有限の時間。そこに向き合っているのが皆さまです」。職員の呼び掛けが、真っすぐ心に響いて

真剣なまなざしで受け止める出席者たち

 

では、「助けて」「治して」と訪れる方々に、医療従事者として、どのような心で向き合ったらよいのでしょう。患者のために力を発揮し、自身の任を果たすには、明るく強い“健康”な心が欠かせません。「『よし、きょうもさせていただこう』と、謙虚に、患者を思って、自ら動く。また、自分の力だけで成そうとしないこと。スタッフ同士が調和し、チームになってこそ、大きな役割を果たせます」。加えて、対人関係の基本である“家庭”で、自分自身が家族とどう関わるか。それが非常に重要という言葉に、出席したそれぞれがノートにペンを走らせていました。

行事の後半は、仲間同士での語り合い。“今”感じていること、乗り越えたこと、これからの目標など、あふれる思いを話し合って

 

「これからも心を尽くしていきたいと、思いが新たに」「現場のプレッシャーに負けず、活躍する仲間の姿に力をもらった」。行事終了後も、仲間同士で話が尽きなかった「医師の集い」。参加者は、爽やかな表情で口々に思いを語りました。

「看護師として、春からは救命救急で働いています。現場は常に人手不足で、一分一秒を争う時間との闘い。どうしたら患者さんに寄り添えるのかと葛藤し、自分のふがいなさに悩んでいました。でも、きょう、皆さんの信念に触れて、原点に立ち返った思いです。とっさに掛けるひと言や、まなざし一つにも思いを込める。できることが見えてきました」

「療養型の病院で働く私は、日々、『命』と向き合っています。この頃は、その重さに耐えられず、心に迷いもありました。けれど、一人ではできないことも、チームでなら果たしていけると聞いた時に、自分の任をしっかり務めよう。仲間を信頼し、気付いたことは漏れなく連携しようと、勇気が湧き上がってきたんです。この仕事に携われる感謝を忘れず、誇りを持ってやっていきます」

「多くの方々にお会いする中で、最後はやっぱり“心”なのだと実感しています。『欲心』の話がありましたが、実際、たばこやお酒も、ただ『やめなさい』と言うだけでは伝わりません。病状や治療の説明も、患者さんが、モチベーションを持って、明るく前向きに帰れるように。医師として、それを意識するだけで、相手の反応が違うのです。また、長いこと仕事優先できた私にとって、きょうの話はあらためて身に染みました。全ての土台となる“家庭”での時間も大切に、家族とも、もっと話をしようと思います」

人の仕合せを願い、明るく強い心で、惜しみなく関わっていく。そうした「奉仕の心」が身に付くほど、周囲との調和が図れ、大きな成果が生まれてきます。それだけではありません。自分自身もますます良さが引き出され、愛され、信頼される人となっていけるのです。「奉仕の心」を育む根本は“家庭”です。それをつかんだ一人一人は、より一層、光る存在となっていくことでしょう。

終了後、早速家族や信者仲間に感動を報告。輝く姿が、周りに良い影響を

 

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