昨年秋から、大規模な改修を実施してきた偉光郷。4月にはその大半が終了し、「清魂の儀」で、あらためて神の御魂が宿されました。現在は、参拝や儀式、宿泊などを再開し、8月24日の「新生式」に向けて、一部で残りの工事を行っています。
このたびの改修で、新たになった物の一つが、皆さまをお迎えする館銘板(建物の名称板)。敷地出入り口の目に留まりやすい場所に設置されました。
緑に映える新しい館銘板。初めて訪れる方や、通りすがりの方にも、偉光郷の存在を感じていただける物に
7月中旬には、植栽の整備を実施。前日には台風が発生したものの、当日の天候は「曇りのち快晴」。造園の担当者と職員は、大きなご守護を感じながら、作業に当たりました。
正門に向かって左側。「そっちはどう?」「大丈夫です!」声を掛け合い、心を重ねて
到着時に、気持ちがホッと和む“安心感”を届けられるように…と、心を込めながら曲線を
植物それぞれの特性を生かした植栽を整備(写真はさつき)
秋には紅葉する、おたふく南天。季節ごとの表情が楽しめる
中には、クレーン車を使って、石を設置する作業も。形も寸法も少しずつ違う石たちを、どのように置くか。周りと“調和”する場所を求めて、土を盛ったり、削ったり…。丁寧に連携し合いながら、微調整が続きました。
正門に向かって右側。石が持つ特性が生きるようにと考えながら
「上げて!」「下げて!」。調整を繰り返しながら、慎重に
石を設置した後は、おたふく南天を植栽
施設の「顔」とも言える正門の植栽です。もともとの植え込みを生かしながらも、濃紫の館銘板を引き立たせ、なおかつ、皆さまを温かくお迎えするには…。繰り返し検討した結果、樹形が柔らかく、心和むたたずまいのおたふく南天の木が思い浮かびました。秋には、古葉が赤く色付き、季節感を味わえるのも、この木を選んだ理由の一つです。
職員と共に作業に当たる中では、試行錯誤はあっても、互いを尊重し合い、自然とみんなの心が重なっていく手応えが。作業は極めて順調に進み、不思議と館銘板の存在感が増すような、とても収まりの良い仕上がりとなりました。神意に沿ったものを…と緊張感が続く作業でしたが、信者さんが「お疲れさまです」「ありがとうございます!」と笑顔で話し掛けてくださることが励みとなりました。
完成後。到着時には、館銘板と真心こもる植栽がお迎え
濃紫の館銘板の元で、柔らかく風に揺れる新たな植栽。これからどんどん葉を茂らせ、より調和した姿となって、皆さまをお迎えしていきます。