迷いも悩みもあるのが人生だとしても、神の教え、真理が軸にあれば、明るく、力強く乗り越えていける。そうした「神と生きる価値」を味わい、「この喜びを縁ある方にも…」と、人の仕合せのために尽くしている。それが神示教会の「係」です。5月19日には、新たな係の誕生を祝う「係就任式」を挙行。家族や地域の仲間と連れ立って、新任係の方々が集まりました。会場に流れる清らかなピアノの音色に、神と歩んできた人生を思い返し、涙を拭う人も。神の願いを受けて、自分も、家族も、周りの人も仕合せに…。そんな温かい思いが広がる中、神奉仕供丸清先生のご臨席を賜り、係就任式が始まりました。
湧き上がった奉仕の心を高める決意
式典では、職員の祝辞に続いて、新任係が決意を発表。困難な状況にも負けず、家族との縁を深めてきたこの女性は、「神と一緒なら、どんなことも必ず乗り越えていける」と思いを込めて語りました。つらかったからこそ、その経験が、“人の心に寄り添う力”になっている…。人生の全てが吉へと返る内容に、出席者は胸を熱くして聞き入りました。
地域の職員代表が語ったのは、救いの輪が広がり続けている姿です。活力に満ちあふれた話しぶりに、各人がこれまで以上に奉仕の心を磨き、一丸となっていく決意を新たにしました。
重ねて、神奉仕供丸清先生がお言葉を下さいました。
人間には、生まれた時から備わっている愛がある。けれどそれは、自分や家族を「守ろう」とする本能的な愛であり、意に沿わないことがあれば、いとも簡単にひっくり返ってしまうもの。半面、「“育てよう”としなければ、心に育たない他者愛」は、一見人のためのようでいて、晩年必ず自分に幸をもたらしていく。「だから、係となった皆さまには、真実の愛を手にしてほしいのです」との温かな呼び掛けを、それぞれが真剣な面持ちで受け止めました。
人との出会いを大切に、愛の心をかけていく重要性を、あらためて確認したひととき。最後に、全員で教会歌「希望の光」を斉唱。生き方を磨き続けることを固く誓いました。
自分も周りも“共に”仕合せに
「自分の弱点をそぎ落とし、良さを発揮していける『係立場』を大切にします」「自分軸でなく、相手の気持ちに寄り添えるように、心を高めなければ…」。式典を通し、誰もが人を思う心を深めようと意欲満々です。
「娘が不登校になった時、知人の紹介でこの神と出会いました。『何で行けないの?』ばかりだった心に、『子供がいてくれることがありがたい』と感謝が湧いて…。暗いトンネルの中にいた我が家は救われました。その娘も、今は立派な母親です。私たちが救われたように、私も困っている人に、神示教会のことを力いっぱい語っていきます」
「祖母も両親も係で、多くの人と縁を深めている姿は憧れでした。特に、ことし亡くなった祖母は、相手を思う信念の強い人で…。玉納奉寿(葬儀)には、大勢の方々が駆け付けてくれました。係になってから、私自身も出会いが広がっています。奉仕心の塊のような係仲間ともたくさん出会えて、あったかい心でつながる人間関係に感謝しかありません。係として、相手の仕合せを願う心で、周りの皆さんに触れていきます!」
神の教えを学ぶ誰もが目指したい「愛ある人」。無理して良い人になろう、というのではありません。心に愛を育てていくと、触れ合う相手がなぜ怒っているのか、どうして悲しんでいるのか、その思いが見えてきて、人の心に寄り添う“人間力”が磨かれます。だから、自然と多くの人に慕われ、信頼されて、結果、自分の人生が守られていくのです。しかもその生き方が、子に、孫に、そして再び生まれてくる人生にまで幸をもたらす。この大きな大きな喜びを、神と出会った全ての人に手にしてほしいのです。