常に穏やかな心でいられる。自分の人柄を磨けた。壁に直面しても、前向きな気持ちが枯れない。神の教えを学んで得られる、さまざまな感動。ささいなことのようでいて、その一つ一つがどれほど人生を良いものに引き上げるか知れません。こうした“神と生きる価値”を味わった人が、「この喜びを大切な人たちにも…」と周りの方々の仕合せを願って声を掛ける。それが神示教会の「係」です。
10月6日には、新たな係の誕生を祝う「係就任式」を挙行。全国の新任係とその家族、地域の仲間が、神総本部に朝早くから参拝し、光寿会館に集まりました。あちらこちらで手を取り合い、「おめでとう」と言葉を交わす人々。清らかなピアノの音色が響く会場は、すっぽりと神の愛に包まれているよう。温かい雰囲気の中、各人が神と歩んできたこれまでを振り返りながら、開式を待ちました。
教主正使者供丸光先生にご臨席を賜り、係就任式がスタート。式典では、まず職員が祝辞を述べ、続いて新任係が誓いの言葉を発表しました。夫に求める気持ちが流れ、寄り添えるようになったら、家庭の雰囲気がガラリと変化。「神の教えを学んで、自分が変わると、人生が変わる」「素晴らしい極意があることを、縁のある人たちに伝えたい…」。胸を張って語る新任係に、惜しみない拍手が送られました。
続いて、地域の職員からもお祝いの言葉が。地域の触れ合いを通して、仲間同士が気付きを深めている話に、うなずきながら聞き入る出席者たち。地域の仲間と良い影響を与え合いながら奉仕の心を育む決意が、湧き上がります。一人一人が、人のお役に立たせていただきたいと、意欲を燃やしていました。
重ねて、供丸光先生が神示を基にお話しくださいました。
人は、必ず仕合せの花を咲かせられる。そのための生き方を神の教えからつかみ、救いを味わった人が係。係各人には、周りの人に、自身の喜びの体験を語ってほしい。そう何度も呼び掛けられた供丸光先生。相手の仕合せを願って伝える、その徳は、「係ご自身の人生に全部返ります」。温かいお言葉から、神の深い愛が心に染み渡りました。
最後に、全員で教会歌「希望の光」を斉唱。神の御心にお応えして、まずは自分が教えに生きて、もっと仕合せになっていくこと。重ねて、その輪が大きく広がるように、人との縁を大切に、相手を思いやって関わっていく決意を新たにしました。
式典後は、家族や地域の仲間と、感動を分かち合ったり、記念撮影をしたり。いつまでも熱気は冷めやらず、誰もが満面の笑みで触れ合っていました。
「今の自分があるのは、家族や地域の方々のおかげ。たくさん愛を頂いた分、これから頑張りたい」「もっと人の仕合せを願える自分になって、ご恩返ししたい」。生き生きとした表情で、報恩の思いを語る新任係の方々。
「代表の方の話から、『何で私ばかりが不幸な目に…』と思っていた、かつての自分を思い出しました。周りの支えが全く見えていなかった私が、『係になるまで心が成長できた』と涙が止まらなかったです。ここまで支えてくださった先輩係には、感謝しかありません。縁あって出会った信者さんがますます救われていくように、係の任を全うしていきたいです」
「ずっと人をまとめてきたので、若い頃はどうしても、『これをやれ』『こうしろ』と高圧的になりがちでした。でも、一生懸命働いているのは相手も同じ。そう気付けたのも、教えがあったからです。少しずつ『こうしたらどうだろう?』などと、人を気遣えるようになって、今では、みんなが気持ちよく手を貸してくれます。『救われた体験を 信者と その家族に語る任を持つ』と教えていただいたので、相手の思いに寄り添いながら、『教えに生きれば絶対に大丈夫』と伝えていきます」
「人と話すのが苦手で、いつも緊張していた僕ですが、『光友会』で学びを重ね、地域の皆さんと触れるうちに、人との関わりが楽しくなりました。最近では信者さんから、『今度、偉光会館で会えますか?』と言っていただくこともあり、少しはお役に立てているのかな…とうれしいです。係就任式に出席し、『もっと教えを学んで、実践したい。“救われていく姿”を信者さんと共有したい』と思いました」
自身が味わった喜びを、自分だけのものとせず、家族や縁のある人へ伝えて、一緒に仕合せに! 「係の任」を深く自覚した、新任係の皆さま。「人の仕合せを願って生きる」という誇りを胸に、力強い第一歩を踏み出しました。これからも、「あの人のような生き方をしたい」と憧れられる、「生き方手本」としての存在感を増していくことでしょう。