心沸き立つ日もあれば、迷いを抱える日もあるのが「人生」。どのようなときも、力強く乗り越えていく鍵は、その人の“人間性”にあります。特に人生経験の浅い若い年代は、周りの支えや引き立てがあればこそ、自らの力を発揮できるもの。素直に人の話を聞いたり、正直に思いを語る人柄が身に付くほど、一つ一つの出会いを生かすことができ、存在感も輝くのです。
そうした「愛される人」を目指し、同世代の仲間と学びを深めるのが「光友会」です。人生の土台をつくる30歳までの時期に、真理を軸に語り合い、神の教えの生かし方をつかんでいます。
そこに重ねて、今年は7月、8月、9月に、神総本部で「光友会 夏季セミナー」も実施。法学者である沼野輝彦氏が、“神の教えに生きる意義”についてお話しくださいました。どの日程にも、全国から多くの申し込みが。会場は、「もっと心を磨きたい!」「仲間と触れ合いたい!」という熱気にあふれました。
「きょうは、『人生の捉え方』についてお話ししたい」と沼野先生。心地よい緊張感が広がる中、セミナーが始まります。
「時代の特色に影響を受けるのが、私たちの『人生』。それでは、極めて混沌(こんとん)としている現代において、どうやって自らの人生を形づくるのか」。冒頭の話から、引き付けられる参加者たち。それぞれが真剣な表情で聞き入ります。
「“わずか”に思えるものが、『人生』においては大きな差を生み出します。そういった文化があるのが日本です。例えば、わずかな文字の違いから、深い味わいを生み出す俳句。細部にまで、心を尽くす茶道など」。興味深い話に、若人たちがうなずきます。
「心の動き」も、“わずか”に思えるものの一つ。物事をマイナスに受け止めるか、プラスに捉えるか。トラブルが起きたとき、人を責めるか、自己を省みるか。「一つ一つは“わずか”だが、自らの心掛けの積み重ねが人生の幸、不幸を決めていく。人生の主役は自分自身ということ。皆さんはそれを普段から学んでいるでしょう」。日頃とは違う角度で見詰める「神の教え」。つかんだ感覚を逃さないようにと、ノートに書き留める姿も多く見られました。
「『人生は時代の影響を受ける』という話について、もう少し教えていただきたい」「『調和』について伺いたい」などと、質疑応答では続々と質問が。仲間の発言にハッとしたり、理解が深まったり。予定時刻を過ぎるほどの盛り上がりを見せました。
「人生」についてたっぷり見詰めた後は、愛光会館で、食事と懇談の時間です。「何が喜んでいただけるか…と考えて、“特製エビカレー”をご用意しました。エビフライは頭からしっぽまで食べられます!」。特別メニューの紹介に歓声が。自然と会話も弾みます。今、興味のあることや、頑張っていること、壁にぶつかったこと。お互いの話に、「分かる!」「あるよね!」と共感し合ったり、「それってどういうこと?」「こういうとき、どうしてる?」と尋ねたり。それぞれが相手に関心を持ち、初対面でもすぐに打ち解けて、等身大の思いを語り合いました。
食事の後は、「光友会」の会場へ。セミナーの内容が重なって、教えに生きる重要性が、深く心に染みていきます。
「あっという間の一日でした!」「この仲間と一緒に学べて良かった」「明日からも頑張ろうね!」行事後も、話が尽きない若人たち。誰もが生き生きとした表情を見せています。
「『“わずかなこと”が人生を決める』と聞いて、ドキッとしました。家族に求め過ぎと分かっていながら、自分を変えられなかったから…。その反省を話したら、みんなが共感して、励ましてくれて。もっと優しくなりたい! きょうからやっていこう!と力が湧いてきました」
「職場の先輩に憧れて頑張ってきましたが、実力の差に焦るし、落ち込むことも多かったです。でも、『人生』という視点で見詰めてみたら、『まずはできることを一つ一つ』と思えて…。『光友会』での学びも重なって、少しずつでも、『必ず』成長していける、そこに私なりに役立てると、心が前向きになったんです。地に足を着けた感覚になれて、自分でもうれしいです」
「全国の仲間とたくさん話せて、最高に楽しかった! もともとは引っ込み思案な私ですが、『光友会』に参加するうちに“人と関わる楽しさ”が分かってきました。きょうも皆さんと気持ちが通じ合えて、自分でも『随分変われたな』って思います。職場でもこの感覚を生かして、人と積極的に関わっていきます!」
仲間と共に心を磨き合った「夏季セミナー」。神の教えという「軸」があればこそ、知識や情報が生きて、「人生」を支える力となります。ここでの気付きを生かした各人が、それぞれの場所で自分らしく輝いていくでしょう。
来年の「光友会」会員の募集に向けて、公開講座が行われます。対象となる方は、ぜひご出席ください。