愛光会館(あいこうのやかた)。各フロアに喫茶や食事処が展開される、4階建ての食堂施設です。横浜の神総本部を訪れた際に、足を運んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。
数々の建設業務に携わっている私ですが、平成6年12月8日に開館したこの会館には、他とは異なる思いがあります。
当時、全国から来られる信者さんを受け入れるには、神総本部の施設があまりにも足りない状況でした。そのため、新たに恒久的な建物を造る話が出た時、誰もが勉強会を行う会館ができるものと思いました。
しかし、神から示されたのは、教育の施設はやがて別の場所に与える、というものでした。そこで、直使供丸姫先生の願いを神が受け取られ、信者の皆さまが安らげる、食堂や休憩室を設ける会館の建設に決まったのです。
心の故郷に喜ぶ笑顔があふれ
神が心の故郷(ふるさと)と言われる神総本部。その中でも、信者の皆さまに我が家のように心からくつろいでほしいという、供丸姫先生の御心が込められた会館…それが愛光会館です。
開館当時の愛光会館正面玄関
かつてない規模となる食堂に、施工業者は、レストランなどのテナントを入れることを勧めてきました。これに対して直使は、真心ある職員で、信者さんをどこまでも温かくお迎えしてほしいと願われたのでした。
その直使の愛に、職員の心は、「神総本部でのひとときが、ゆったりと充実したものになるよう、真心込めてお迎えしよう!」と一層燃え上がりました。「信者さんに喜んでいただける料理を…」と、メニューもさまざまに工夫。最後は、供丸姫先生御自らがご試食の上、一つ一つ決めていかれたのです。
温かな出会いが広がる会館
あちこちやけどをしても、昼食が夕方になっても、愚痴を言う職員などいない、全てに愛の心が込められた食堂…。「とてもおいしい」「1回来るとまた来たくなっちゃうのよ」と朝のオープンと同時に長蛇の列ができるほど、大人気に。「1時間待っても、愛光会館で食べたい」と、いつも満席だったのです。
満席でも列に並んで待つ人の姿が
愛の会館で心もおなかも満たされて
そこで過ごす信者さんの心にも、自然と愛が育まれていきました。「私、こちらに移動するから、お連れの方と一緒に座ってくださいね」「ここ、席空いていますよ」などと率先して声を掛け合い、相席が当たり前に。初対面の人とも和やかな会話が広がり、相席になったことで、友人が増える人もたくさんいました。心疲れて一人で食事をしていた人が、同じテーブルの人に温かく声を掛けられて、心が元気になる…。愛光会館では、愛あふれる思いやりの交流がどんどん広がっていったのです。
このようにして、おなかが満たされるのと同時に、心も愛で満たされ、神の教えを学ぶ素直な心が引き出されていきました。だからこそ、神は、教育会館に先んじて、この愛光会館を建設されたのだと、今になって分かります。
愛光会館は愛の拠点地
愛光会館には、このようなご神示が表されています。
この会館は 係 職員 信者の
心休まる「愛の拠点地」
安らぎ与える「愛の会館」
意の元 「愛光会館」
『真実の光・神示 増補版(昭和60年~平成14年)』 151ページ
まさに、この会館を活用する人が、温かな愛に包まれる愛の会館…。それが愛光会館なのです。
リニューアルオープン当日。心待ちにしていた人たちが次々と
3世代で楽しいひとときを(3階お食事処)
間もなく開館して30年。各設備を、長い間大切に使い切り、順次改修を始めています。愛光会館が新生の動きに入った今、建物の持つ運命の力が増していくということです。儀式後の会食を通して、より家族の縁が深まるなど、ご活用いただくことで、大切な人との心の絆が今まで以上に固く結ばれるに違いありません。そこに、ますます多くの心に残る思い出もつくられていくことでしょう。
愛あふれる愛光会館で、職員一同、心からお待ちしております。