「満足のいく人生を…」「最期は眠るように安らかに…」「子や孫の仕合せも見届けて…」いつか訪れる人生の終焉(しゅうえん)に向けて、誰もがいろいろな思いをはせるでしょう。とはいっても、先の見えない人生。その時が、いつ訪れるかは分かりません。最も避けたいのは、「あの時、ああしていれば…」「なぜ、あんなことをしてしまったのか…」と、悔やみきれない思いを残してしまうこと。“人生の終日を安らかに迎え、大輪の花を咲かせる”…そのような“最高の生涯”を願う人々と、その家族を対象とした「明魂(みょうこん)登録説明会」が始まりました。
「明魂登録」とは、葬儀に当たる「玉納奉寿(ぎょくのうほうじゅ)」と、納骨に当たる「納玉(のうぎょく)」を申し込む手続き。それが、単なる形だけの生前予約ではないことを確認し合う説明会です。初回の4月23日、神総本部と偉光会館には、多くの人たちが集まりました。
悔いのない人生を完結し、子孫に良い因を残す
普段、聞き慣れない「明魂登録」の言葉。「明」るい「魂」と書くその意味は、「何の思いも残さずに人生を完結していくことにあります!」。職員の力強い言葉に、出席者は真剣なまなざしで聞き入ります。どんなに年齢を重ねても、この世に未練が残るもの。しかし、「玉納奉寿」に際して行われる「御魂送り」をもって、神が故人の思いを全部受け止めてくださるのです。だから、「魂が納得して、素直に旅立てる」。「一点の曇りも残さずに人生を納め、子孫に良い因を残す」ことは、大山命でなければなし得ない、究極の救いです。この魂の救済を得られなければ、信者としてあまりにもったいないことです。御魂送りを受けた故人の表情は驚くほど安らかになり、その奇跡に、遺族も神の実在を感じ、心底、感謝と安心感に包まれます。「本当の大往生の姿」が手にできると知った出席者たち。「自分もそうありたい!」「そうなれる!」誰の心にも、明るい希望が湧いたことでしょう。
生きた証しである遺骨は、神が守る納玉施設である神玉里(しんぎょくのさと)、神玉園(しんぎょくのその)に納めます。家族で折々に参拝し、仲良く暮らす姿を故人に届けるところに、ますます魂が安定し、心の道が太く強くつながります。
“人生に大輪の花を咲かせる”には、家族や親戚と縁を深めることが欠かせません。「うちは無理かも…」「長男には話せても、次男には…」「夫婦でお墓は別でも仕方ない」という人たちも、まずは、相手の思いを聞きながら、自分の気持ちも伝えていきましょう。人生の大目標は、「明魂登録をする」ことではなく、「開運」です。そのために必要な努力、すなわち「和のある家庭」を築いて、初めて明魂登録の価値が光るのです。
大目標の達成を目指して一歩を
「父を玉納奉寿で送った時、それは安らかな笑顔を浮かべて、私自身、何の悔いもなく…。これが神のお守りだと感じたんです。その時の感動が忘れられず、夫婦で明魂登録をと考えていました。きょうの話を聞いて、神示教会に籍を置いた価値はここにある!と、あらためて確信。身内の理解や協力が必要なので、自分たちの意向を伝えながら、よく話し合っていきます」
「明魂登録をしている夫は、闘病中。なのに、常に前向きなのは、神に心を守られているから。神と生きるとはこういうことかと再確認できました。私も登録したいです」
「家族にどう話したらよいか分からなくて…。説明を聞いてハッとしたのが、『相手の思いをよく聞く』。自分たちの気持ちだけで進めてはいけないと、大切なことを教わりました」
「88歳の父が明魂登録をしていて、私はその立会人です。何かあっても、『大丈夫』と安心しきっているのは、神のお力があるからこそ…ですね。帰ったら、『私に任せて、安心してね』と伝えたい。信者でない弟にも分かってもらいたいので、偉光郷の『家族の心をつなぐ』スペシャルプランに誘ってみます。まずは、家族との縁を深めることが、父の喜びにもなり、我が家の仕合せにもつながると思えたので…」
「明魂登録をしたいけれど、子供に神示教会を理解してもらえないのが悩みでした。でも、『どう話せば…』とか、『理解させよう』ではないと分かったんです。まずは、自分が神に救われた感謝や、子供の仕合せを願う気持ちを話すところからやってみようと思います」
全体の説明会の後には、職員が個別で質問に答える場もあり、“自分の人生をしっかり完結する”この大目標の達成に向け、それぞれが課題を見詰めて、新たな一歩を踏み出す思いを強めました。その一歩こそ、大輪の花を咲かせるために、絶対に欠かせない歩みなのです。