15歳から30歳までの子を持つ「親の会」で
親子の“正しい関わり”をつかむ

“親子の絆”を深めるために、できることは何でしょう。幼い頃は確かに分かっていたはずなのに、いつからか見えなくなっていく我が子の心。子を思う親心がはね返される繰り返しに、やがては会話さえ諦める…。そうした擦れ違いを生むことなく、親子が年追うごとに絆を深められるように、神は、年齢に応じた「子供との向き合い方」を教えてくださっています。中でも、大きな節目が、精神的に自立する“15歳”。我が子であっても、一人の“大人”として向き合うことが大切です。

6月22日には、「友輝会」(15歳から30歳の未婚者)の子を持つ親御さんを対象に、「親の会」が行われました。今回は、長年にわたって大学で教鞭(きょうべん)を執られた、神示教会の法律顧問・沼野輝彦氏をお招きしての開催です。

「我が子のためにできることをつかみたい」。会場は静かな熱気にあふれて

豊富な知見から現代社会を分析し、親に求められる関わり方を語られた沼野氏

 

沼野氏がお話しくださったのは、親子で価値観を語り合い、共有する重要性。誠実さ、勤勉さ、他者への慈愛など、「人として大切な心の在り方」が置き去りにされがちな現代社会です。放っておけば、その波に“親子の絆”まで壊されてしまいかねません。そうならないためにも、常に我が子と向き合うこと。沼野氏は、「何でも言葉にして、親から関わっていくことです。人としての考え方、物の見方を、具体的に語り合っていきましょう」と。熱く語られる内容を実践に移せるよう、あちらこちらでメモする姿がありました。

ハッとしたり、自身を深く見詰め直したりした出席者たち

 

「優先席で席を譲る? 譲らない? それはなぜ?」。日常の何げない出来事も、親子で話し合うほど、親が大切にしている生き方が、我が子の心に届いていきます。日頃の勉強会とは別角度で見えてくる、「家族」「親子」の“心の重なり”をつくっていく関わり方。一人一人が真剣なまなざしで受け止めました。

終了後に行われた語り合い。「今の私にビンゴ!の内容でした」。それぞれが率直な思いを吐露して

「一緒に趣味を楽しんではいても、子供と価値観について語り合ったことはなかったとハッとして…」「『自分から関わらないと』と身に染みました」

 

一人一人が親心をさらに深くした「親の会」。親として、家族の一員として、家庭での出来事全てに関わっていこうと、決意を新たにしています。

「ママ友との会話では、『子供には子供の世界があるから…』と、我が子と距離を置く話になりがちで…。けれど、やっぱり“家族は何でも話す”ことが大切と、きょう背中を押していただきました。順調なときだけでなく、失敗したとき、うまくいかないときも、『お母さんはこう考えてるよ』『助け合ってお父さんと生きてきたよ』と伝えていきたいです」

あるご夫婦は、それぞれに気付きを語ります。
「妻から、『息子の様子が心配』と聞いてはいたんです。でも、家では寡黙を通してしまっていました。子供の心に寄り添いながら、まず私から、息子を大切に思っていることを伝えてあげたい。そして、気持ちをよく聞いていきたいです」
「息子の『分かってほしい』という寂しさを、もっと夫に伝えて、2人の気持ちをつないでいこうと思いました。語り合いで一緒になったご夫婦からは、家族がお互いに尊敬し合っているのが伝わってきて…。その姿を目指したいです」

神の教え、真理は、全ての親子を確かな仕合せへと導くもの。学んで、気付けたこと、感じたことを、それぞれが自分の言葉で我が子に語っていきましょう。親だって人間。生きていれば、つまずくこともあるものです。だからこそ、家族と支え合って歩む努力をしています。そうした親のひた向きな姿こそが、子供にとって何よりの手本となるのです。踏み出す一歩は“自分から”。そこに、親子の絆は間違いなく深まっていきます。

 

※8月24日は、乳幼児の親御さんを対象に実施します。
「親の会」行事の詳細はこちら

 

行事後の語り合いの様子はこちら

 

各地の様子