小学生・中学生の子供を持つ「親の会」
親の任を知って、愛いっぱいのお手本に

親ならば、誰もが我が子の仕合せを願うもの。しかし、年を追うごとに、親子の絆が深まるどころか、心の距離がどんどん離れていく…。そうした家庭が多いのはなぜでしょう。

誕生した我が子が最初に触れる「自分以外の人」は、親です。そして、15歳を迎えるまでの間、子供は親の姿を“お手本”に、考え方、感じ方を身に付けていきます。それが、良いも悪いも我が子の人生を方向づけていく…。それほどこの時期の我が子との関わり方、家庭環境は重要なのです。
子供の人生の“手本”であるという自覚をしっかりと持ち、我が子の良さを引き出していく。そのような正しい親子の関わり方は、決して難しくはありません! “今”どんな心で向き合えばよいのか。それをつかむための「親の会」が4月27日、神総本部と全国の偉光会館を結んで行われました。今回の対象は、小学生・中学生(実りの集い)の子を持つ親御さんです。

 

「親の任とは何でしょうか」。職員の呼び掛けに、思わず背筋を伸ばした人も。我が子に合った教育を受けさせる…。もちろんそれも必要ですが、重要なのは“和のある家庭”を築くこと。家庭が何でも話せる、心安らぐ場になっていれば、自然と子供は健やかに育ち、その子らしさも伸びてゆくからです。
そうした家庭を築くために、決して欠かせないものが“夫婦の会話”です。しかし、育児に、家事に、仕事に…と何かと多忙な子育て期。「分かっていてもできなくて…」といった葛藤もあるかもしれません。時間の長短などの“形”にとらわれず、相手の“思い”を受け止め、自らも“思い”を語る。夫婦が互いをいつも気に掛け、思いやっていれば、短い会話でも、相手の気持ちがつかめるものになります。
一人親の人は、周りの方々に支えてもらいながら、父なら父、母なら母の任を果たすこと。一人で二人分頑張る必要はありません。つかんだことを、それぞれが早速メモしていました。

 

夫婦の会話
 互いの「思い」通い合うまで
           重ねていようか
我が家の安泰と発展を手にするために
    欠いてはいけない
        一事(いちじ)と申す

『真実の光・神示 平成26年版』116ページ

 

子供に対しても、思いを聞き、受け止めてあげることが大切です。優しく話を聞いて、笑いかけてくれる親の関わりが、そのまま子供の手本となっていきます。「怖いのは“慣れ”」という職員の言葉にドキッとした様子の人も。「家族には何を言っても大丈夫」という甘えや、「どうせ…」という先入観などから、言葉や態度がぞんざいになってしまわないように…。各人がうなずきながら、聞き入っていました。

 

続いて、前半の内容を基に、出席者同士が輪になって語り合い。
「息子が見ていた動画の内容が心配で…。とっさに注意したけれど、考えてみれば子供にも理由があったはず。今度は、『何で見てたの?』とまず尋ねてあげたい」
「娘は帰宅するとゲームに夢中で、小学校で何があったかもあまり語りません。けれど、焦らず待っていると、ふとした瞬間に話してくれて…。この子なりのタイミングがあるんだと教えられた思いです」

 

縁のあった方々と語り合う中で、一人一人の心に気付きが深まっていきます。名残惜しそうに、終了後も話が尽きない姿が見られました。

「子供が一生懸命話してくれても、『その考え方は違う』と感じると、その都度『こうしないと』『こうなんじゃない』などと話を遮り、正していました。まずは最後まで、我が子の話をよく聞いてあげたいです」

「子供のことを思っていても、つい感情的になってしまう日も。もっと教えで生きられるように、夫婦でしっかり学んでいこう。それが何よりの“お手本”と、親心にエンジンがかかりました。甘えん坊だけれど優しい娘。一緒に過ごせる時間を大切にしていきます」

 

親の愛に包まれる中、自分のことしか考えられなかった我が子も、人を大切に思いやる、豊かな心を身に付けていきます。多くの人の役に立ち、求められる人になっていけるのです。そうした良さが輝くことを楽しみに、大いに褒め、時に叱りながら、たくさんの愛をかけていきましょう。

 

※6月22日は15歳から30歳(友輝会)の子を持つ親御さん、8月24日は乳幼児の親御さんを対象に実施します。
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各地の様子