高齢になった親を見守るカメラや、我が子の現在位置が分かるアプリ、防犯機能付きの電話…。安心感のある生活を求めて、多くのシステムが発達する現代。しかし、“家族の心のつながり”ほど確実に、根本から家庭を守るものはありません。神もこのように表されています。
家族の心(運命)が重なるほど
家族一人一人の人生(実体)は
大きく守られ
仕合せの輪が広がってゆく
『真実の光・神示 平成30年版』106ページ
家族とのつながりを深めることを目的に、今年も2月から、神奈川県湯河原町にある偉光郷で、「『家族の心をつなぐ』スペシャルプラン」が始まりました。神が“心療所”とも表される偉光郷。豊かな自然に抱かれたこの環境には、先祖の生きた証しである玉(遺骨)を納める神玉里(納骨施設)も設置されています。一家でそろって参拝すれば、故人の魂も、自分たちの魂も安らいで、家族の心が一つに重なる。各家の心の道が、より確かなものとなっていく特別な場所なのです。
ゆったりと過ごすひとときに、通い合う心
「家族で泊まるのは初めて」「楽しみに来ました!」笑顔で訪れた参加者たち。家族を誘って参加したという父親は、「久々にみんなでゆっくり過ごしたい」とうれしそうです。「もっと縁を深めたくて」と語る夫婦や、「明魂登録を考えているので、母や姉にもこの環境を知ってもらいたい」という女性、「孫たちが声を掛けてくれた」と笑みをこぼす祖父母もいます。みんなで記念写真を撮ったり、食事をしながらだんらんを楽しんだり、天然温泉でくつろいだり…。思い思いに過ごす家族の時間の始まりです。
夫婦で参加した男性は、陽光に輝く海を前に、「妻と一緒に景色を見るなんて、何年ぶりだろう」とくつろいだ様子。「二人でのんびりしていたら、ふと『どれだけ妻に支えられてきたか』と気が付いて、『いつも優しくしてくれて、ありがとう』と伝えられたんです」。その隣で妻は、「あなたと出会えたことが、私の一番の仕合せ」と思いを返しました。
家族で参加した一家は、一泊してどなたもが笑顔に。「昨日は妻と子供たちの声を聞きながら、いつの間にか眠ってしまいました。こんな時間は我が子が幼い頃以来かも」。目を細めて話す父親のそばで、娘も生き生きと語ります。「久しぶりに兄とゆっくり話せました。今頑張ってる仕事のことや、小さな頃の思い出とかも。そこに両親も話を重ねてくれて、『そうだったんだ』という発見もたくさんありました。あらためて『この家族で良かったな』って思います」。自然と生まれる温かなやりとりに、互いを思う気持ちが大きく引き出されていきます。
職員を交えての「触れ合い」は、家族の絆がさらに強まるひとときです。「けんかばかりだった両親。ずっと『何で仲良くできないの?』と思っていました。でも、『二人とも家族のために必死だったんだ』って気が付いたら、見え方ががらっと変わって…」。“心療所”で過ごすうち、柔らかくほぐれていく家族の心。他の参加者たちにも、深い共感が広がります。
母親が娘へ思いを伝える場面もありました。「子育てを頑張りながら、仕事にも手を抜かず、本当によくやっていると思う。何かあったら、いつでも頼って」。親のあふれる愛情を、娘はしっかりとしたまなざしで受け止めました。
「触れ合い」の後は、「御魂安置所(みたまあんちじょ)」である神玉里の見学へ。「やがてはここに…」と感慨深い面持ちの人、信者でない家族に、「ここなら安心」「きれいでいいね」と言ってもらった人も。誰もが人生の有限を感じて、家族の縁を深められるのは、肉体のある“今”しかないことを実感。「みんなで仕合せになる」思いを新たにしました。
深まる絆を力に、さらなる前進を
「初めて来たのに、まるで実家にいるようにほっとしました。誘ってくれた姉と、今までのこと、これからのこと、思いを全て話したら、不思議と先を案じる気持ちが抜けていって…。どれほど『家族の縁』が大切か。その思いを強く持てた、この時間に感謝です」
「ゆっくりと時間が流れる偉光郷で、あらためて自分を見詰められました。心行くまで参拝し、思いを語っていたら、長年抱えていた父に対する葛藤が流れていったんです。代わりに湧き上がったのは、育ててくれたことへの感謝。亡き両親との絆が確かに深まって、一緒に参加した夫と、『“心療所”でのスペシャルプランとはこういうことだったんだね』と感動しました」
「お互いに仕事が忙しくて、擦れ違ってばかりいた子供と一緒に、温泉に漬かったり、布団に入った後もいろいろ話したり…。久しぶりに親子の時間が持てて、話が尽きませんでした。ずっと思っていた、『小さい頃は寂しい思いをさせてごめんね』も伝えられて、『こうやって語り合えば、もっと心は重なっていく』と力が湧いてきました。この手応えを忘れず、毎日を過ごします」
「また、みんなで来ようね」「次は子供や孫と来ます!」。どの家族も満面の笑みで偉光郷を後にします。スペシャルプランでつかんだ“心がつながる”感覚を生かしていけば、これからの日々は、ますます明るく、楽しく、安心感にあふれたものとなるでしょう。
「家族の心をつなぐ」スペシャルプランは5月26日まで。日帰りと宿泊のコースがあり、どのコースにも職員との「触れ合い」と神玉里の見学が含まれています。地元の食材も使った職員の手作りの食事をご用意して、皆さまのご参加を心からお待ちしています。