人は、一人で生まれてくることも、一人で生きていくこともできない存在です。ですから、誰にも、生涯にわたって感謝し、大切にすべき存在がたくさんあります。中でも大事にしたいのが、自分に命を授けてくださった“神”。そして、代々命をつないでくれた“先祖”と、深い縁で結ばれた今生の“家族”です。
自然界と同様、人間の心の歩みも、秋に実りの季節を迎えます。それが、“最高に輝く心”で、神に感謝の真心をささげる、9月23日から11月15日までの光寿信者参拝時。そこに重なるのが、故人・先祖に思いを届ける「神玉祭」、先祖供養の期間です。生きた証しである玉(遺骨)を、偉光郷の神玉里、偉光会館の神玉園に納玉(納骨)している人には、それぞれの場所で「神玉祭の儀式」を実施しています。親子で、三世代で、中には十数人の親戚が集合して、久しぶりの再会を喜ぶ姿も。故人を懐かしみ、和やかに話が弾んでいた人たちも、式場に足を踏み入れると一変。神聖で厳かな雰囲気の中で、自然と心が静まり、居ずまいを正して、儀式に臨みます。
本物の先祖供養を家族と共に
まずは伝導師から、今年の儀式に向けて表された神示を基に、先祖供養について確認。「故人、先祖に思いを寄せて、感謝を深めることが大切です」「家族と愛の心を重ねて歩む姿に、魂は安心されます」一つ一つの言葉をかみしめるかのように、深くうなずきながら耳を傾ける参列者たち。亡き縁者を思い浮かべると、愛されたことや、お世話になった思い出で、胸がいっぱいに。さらに、家族との絆が深まっている姿などを、故人、先祖の魂に心を込めて語り掛けました。最後に伝導師が、家族がますます仲良く暮らし、心豊かに仕合せな人生を送れるように、神に祈願。参列者は、自身の思いを届けられた安心感に包まれ、「来年は今年以上の姿を報告したい」と固く決意した様子。終了後は、温かな空気が広がり、誰もが晴れやかな表情でした。
神 示
神玉祭――
光寿の月間(いま)に重なる
神玉の期間(とき)を
家族と心重ねて参拝すべし
家族と心重ねて歩む
「愛(おもい)」が
仏・先祖の魂(こころ)を供養する
感謝が深まり、新たな決意が湧いて
故人、先祖の魂が願われるのは、子孫が仕合せに暮らすこと。その思いを感じて、安心してもらうのが、一番の供養なのです。
「毎年、家族で参拝するのが恒例の我が家。母が入院して大変だった時、みんなで支え合えて、乗り越えられたんです。亡き父には、神に守られ、家族の心も重なって仕合せだと、胸を張って報告できました。父が『それなら安心だよ』と言ってくれている気がして、私も安心感でいっぱいです」
「両親と祖父母を思い出し、たくさん愛をかけてもらったと涙が…。今度は自分たちが、我が子に愛をかけていこうという思いが、一段と深まりました。来年は、もっと成長した姿を報告できるように頑張ります」
「家族の心を大切にしようと取り組んだ今年。昨年よりも、責めることが減って、心が温まる会話が増えたかも…と感じます。両親や先祖に安心してもらえる報告が、家族でできてうれしい」
「母は穏やかで優しい人でしたが、私は程遠いと気付いて…。『私もお母さんのようになりたい。生き方を受け継ぎます!』と誓ったので、少しでも近づけるように目指します」
他にも、「亡き両親が温かく受け止めてくれているようで、心がぽかぽかに…」「優しかった祖母に見守られている気がして、元気が出ました」という人、「両親が神と出会ってくれたおかげで、今、家族みんなで仕合せに暮らせることに感謝。この流れをしっかりと継いでいきたい」と意欲が湧いた人も。そうした姿は、一人一人の思いを、神が確実に故人、先祖の魂に届けてくださるからこそ味わえる“奇跡”です。
「神玉祭の儀式」は、神奈川県湯河原町にある偉光郷では11月14日まで、予約制で行っています(偉光会館はこちらからご確認ください)。納玉していない方は、仏の座である、神総本部の安明殿、偉光会館の安明の間で、神飾り奉奠(ほうてん)をもって、故人、先祖への感謝や、家庭で教えを実践する思いなどを、心行くまで語り掛けましょう。年々、先祖への感謝を深め、家族で仕合せに暮らす姿が高まっていくほどに、故人、先祖の魂はますます安らぎます。そして、子孫にも、仕合せをつなげていけるのです。