「こんにちは!」と元気いっぱい、おとなしいけれど笑顔がすてき…。話が上手、絵が得意、体を動かすのが好き…。性格や長所は、人それぞれ。どれが良いというよりも、一人一人違うからこそ素晴らしいのです。そうした自分なりの魅力が引き出されたら、どの環境でも、明るく、生き生きと過ごしていけます。「一緒にいると楽しい」「困っていると助けてくれる」「話を聞いてもらいたい」…。そのように周りから好かれる青少年に育つ環境が、神示教会にはあります。4月を迎え、最初の日曜日となった6日、小、中学生対象の「実りの集い」の新年度がスタート。中学校を卒業したての若人には、「友輝会」の入学式を開催。どちらの行事にも、親子で参加する人たちが集いました。
「小学1年生の皆さん、きょうから一緒に楽しく学びましょう!」。教科書とノートをしっかりと準備して、やる気満々の子供たち。明るく、はじけるような空気が、会場いっぱいに広がります。
親子で学び、家族の絆を深めるために行われている「実りの集い」。4月のテーマは「命の輝かせ方」です。どんなにお気に入りの靴でも、いつか履けなくなる時が来るように、物にも命があって限りがある。人にも寿命があって、誰もが代わりのいない唯一の存在なのです。だから、自分なりのいいところを生かして、毎日を元気に過ごすことが大事。それには“家族と何でも話す”のが一番! その時に、“何で”そうしたいのか、“何で”嫌なのか、“何で”落ち込んでいるのか、“気持ち”を話すのがポイントです。お互いの気持ちが分かると、家族と自分がつながっている感覚が持てるようになります。一つ一つ職員の話にうなずきながら、しっかりとノートに書き留めました。
「自分には、家族や周りの人を安心させて、笑顔にする力があることを忘れないでください」。職員の言葉は、子供たちの胸に響いた様子。命を輝かせるためにできることを知って、早速、親子で実践です。
「実りの集い」は、子供だけでなく、親自身もハッとすることが満載の授業です。親が子の仕付けに関われるのは、自立する15歳まで。その間に、我が子の良さをたくさん見つけて伸ばし、生き方の手本を見せていきましょう。
質問に、元気に「はーい」と挙手。職員とのやりとりに緊張もほぐれて
小学校低学年の女の子は、「パパとママに何でも話して、元気になる!」とうれしそう。「親と会話はしているけれど、『何で』を話したり、聞いたりしていなかったので、やってみます」と語るのは中学生。親御さんからも、「子供の“思い”をもっと聞くように…」「良いところを、たくさん本人に伝えていきます」などと、さまざまに気付いた声が寄せられました。親子で一緒に学ぶからこそ、心のキャッチボールがますますできて、絆が深まっていくのです。
今年度からの、名札を兼ねた「チャレンジカード」にも楽しく記入
4月27日に「実りの集い」の子を持つ親御さん対象の「親の会」が行われます。一年に一回の機会です。ぜひご参加ください。
「実りの集い」を卒業すると、学びの環境は「友輝会」へ。この授業には、15歳から30歳までの未婚者が参加します。「どうして15歳なの?」「なぜ30歳まで?」「何で学ぶといいの?」そうした疑問を解消して、今の年代に必要な生き方を身に付けてほしい。全てが自分の将来に、必ずプラスになるから! 「入学式」は、それを伝えたくて行っています。
まずは「友輝会へようこそ」と挨拶。「おめでとうございます」の言葉には、人生のステージが一歩進んだ意味が込められています。青少年期の大きな節目は15歳。神から授かった社会に役立つ力、「運命」が芽吹き始める時だからです。「私が15歳の時は、自分の良さなんて全然分からなくて…」と語る職員の言葉に、誰もが興味津々。「そんな私が、『これで役に立とう』という自信が持てたんです」。それは、友輝会で“自分探し”ができたおかげ。先輩から等身大の話を直接耳にした出席者は、「自分もそうなれるかな」「そうなりたい!」と期待が膨らんだことでしょう。
「運命」は、植物と同じで、手入れを正しく行ってこそ、立派な花を咲かせることができます。「自分にはどんな良さがある?」「どんなことで人の力になれる?」その一つ一つが、人との関わりから見えてきます。だから、たくさんの人に触れて、“人間力”を高めていくことが欠かせません。そこに、誰とも良好な関係を築いていけるようになります。大切なキーワードを逃さないように、聞き入る姿もありました。
人生経験を重ねるにつれ、楽しいことばかりでなく、迷いや苦しみ、壁にぶつかることもあるでしょう。それでも大丈夫! 神が示される教えには、生き方のヒントが詰まっているからです。「友輝会」で学んでいく中で、「これをやってみよう」「ここを直すといいんだ」と、自分に必要な答えが見つかります。失敗も糧にしながら、夢いっぱいに人生を歩み抜く「土台」を身に付けていきましょう!
新たな環境に身を置くことへの不安も、すっかり晴れた様子の青年たち。式が始まった時には、緊張気味だった人も、明るい表情へと変わりました。出席者からは、「『友輝会』で学ぶのが楽しみになりました!」「苦手意識を持たないで、人に触れていこう、いろんなことにチャレンジしよう…と思います」。
親御さんからは、「自分たちの思いを押し付けていたかも…。我が子の良さが伸びる関わりこそ、子供のためと分かったので、夫婦で頑張ります」との声が聞かれました。
「友輝会」担当の職員からひと言。「これから楽しく学びましょう!」「分からないことは、何でも声を掛けてくださいね」
仕合せになるための生き方は、早い段階から身に付けるほど、いいものです。神の教えを学んで豊かな心を育んでいけば、悩まない生き方、人とうまく付き合える生き方…ができていきます。そこに、自分の持つ個性が引き出されて、磨きをかけていけるのです。魅力ある人を目指して、家族で学びの環境をご活用ください。
「友輝会」は、毎月実施。人生の根本の真理とともに、今、必要な生き方を学びます。
18歳からは、社会で光る人を目指して、心を磨いていく「光友会(登録制)」にも参加できます。