20代から50代というのは、まさに社会の中軸。活躍の場が広がるだけでなく、年齢も立場も、考え方や性格も、さまざまな人たちとの出会いがたくさんあります。そこでは、親交を深めていけることもある半面、関わる難しさを感じるときもあるものです。誰とでも良好な人間関係を築くことができれば、自分の良さを職場や地域などで役立て、毎日はもっと明るく楽しくなり、生き生きと過ごせるでしょう。「人と良い関わりをするには、どうしたら」「人見知りの自分を変えていきたい」…。一人一人がそうした思いを持って、北海道旭川偉光会館に集いました。7月12日から、1泊2日をかけて行われた「研修会」です。
「仲間と一緒に、きっとつかめることがあるはず」「人生初の旭川。どんな人たちと触れ合えるのか楽しみ」。期待を胸に集った参加者の中には、道内はもとより、遠くは鹿児島から駆け付けた人も。沖縄、帯広に続いて、3回目となったこの会。自分自身を見詰め、生き方を高めたい! 一人残らずが熱い思いを抱く中、スタートしました。
北海道旭川偉光会館(令和2年4月26日開所)
テーマを基に語り合い。教えを実生活に生かすイメージが鮮明に(奥;研修担当職員)
最初は緊張の面持ちだったものの、温かい雰囲気に、すぐに心を開いて
初日が終わり、笑顔で宿泊場所へ。バスの中でも会話が弾みます
たくさんの人と心が打ち解け合えた研修会。不思議と、全てが今の自分に必要な出会いに…
「初対面の人に、物おじしないで話せてびっくり!」「皆さんが温かく聞いてくれるので、私も相手の話をよく聞けるようになった」と言う人。また、「これからの目標を伝えたら、『すごいね』と褒めてくれたり、『それいいね』と共感してくれたり。うれしくなりました。私も人を元気づける言葉を掛けていきたいです」と笑顔で語る人も。研修で、食事で、自由時間で…と、仲間と共に過ごした1泊2日を通して、参加前とは確実に変わっている自分に、誰もが手応えを感じています。
「最近、“相手に嫌な気持ちをさせないか”と気を使うのに疲れて、だんだん一人が好きになっていて…。でも、それじゃいけないと思って臨んだら、身構えないで、もっと素直に気持ちを伝えればいいんだ!とつかめたんです。肩の力が抜けて、人と触れるのが楽しみになりました」。
「語り合いで、『こうした方がいいよ』と、良かれと思ったことをそのまま伝えている自分に気付いて。これじゃ“一方通行”だったなって、反省でした。これからは、『こう思うけれど、どう?』などと、相手の心を感じながら会話をする。これを実践します!」。
「『そんなことで悩むんだ』と自分の価値観で人を見てしまう私が、『この人にとっては大切なこと』と思えたんです。心の幅が少し広がったようで、うれしくて…。もっと相手の身になって、思いやれる人を目指したいです」。
ありのままの自分を見詰め、人間関係を豊かにしていく生き方をつかんだ参加者たち。研修を終えて、それぞれの日常に戻っても、きっと今までとは違う関わりができる! その確信に満ちた瞳は、力強く輝いていました。
仲間と記念写真。また会う時まで、心の成長を誓い合って