子供は、15歳までは親のひごの下で育ちます。15歳を迎えるまでに両親がどう接するかが、後々の我が子の人生に大きく影響するのです。


そこで神は、子供の発達段階に応じて、生まれてから15歳までの仕付けのありようを示されています。誕生から3歳くらいまでは、両親ともども、我が子にただただ愛をかけ、触れて育てることです。3歳から8歳くらいまでは、子供の心に自我が芽生えていきますので、我が子の思いをよく聞いて、善と悪を教えること。すると、8歳くらいから15歳までの間には、自然と我が子の持ち味が見えてきますので、親として的確に応援ができるはずです。


そして、15歳を迎えるころには、自分の持つ世に役立つ「力」が、どんどん前面に出始めます。併せて、それまでに家の中で育まれた「性格」の善し悪しが、その子が持つ能力の開花を助けもすれば、阻みもしていきます。すなわち、15歳を過ぎたならば、喜びも悲しみも、その子の本質が表れて人生をつくっていくのです。


このことをつかんだならば、子供が15歳の自立の時を迎えるまでに、親として良い環境を子供に与えることが、非常に重要です。夫婦それぞれが、夫、妻としてのあるべき心を神の教えからしっかりとつかみ、我が家で実践すること。具体的には、夫は家族を守る強い心、妻は家族をつなぐ柔らかい心を心掛け、何でも語り合える家庭環境をつくることです。「教え」を共に学び、人生観を共有していけば、子供に向き合う思いが重なります。いつも夫婦で心を一つにして、大切な我が子に触れていきましょう。夫婦が仲良く愛情を育む心の交流が、親子の心の交流につながり、何よりの我が子への教育となります。我が子の心が安定し、良さが引き出され、仕合せな人生へとつながっていくのです。