これは、友輝会の世代となった子供を持つ両親に、神が説かれた内容です。この神示には、「気付き」が二つ示されています。15歳を過ぎた子供には、親が何かを教えるのではなく、人としてどう生きるべきか、親が自らの生き方を通して伝えることが大切です。
前半が、一つ目の「気付き」です。
時代に応じた「人生の姿」を知って 日々歩んでいようか
この社会は 運命が重なり 時にぶつかり合って 回っている
この真実を知って 運命を磨くすべを身に付け 生きることが必要
運命は 和のある家庭で磨かれ 神宝の時を迎えて いよいよ運命に重なる人生が始まってゆく
なれど 真理なき知識を頼って生きる人が多く
実体を下げる関わりが 悩み 苦しみ 迷いを生み出している
時代に応じた「人生の姿」を知って
日々歩んでいようか
この社会は 運命が重なり
時にぶつかり合って
回っている
この真実を知って
運命を磨くすべを身に付け
生きることが必要
運命は 和のある家庭で磨かれ
神宝の時を迎えて
いよいよ運命に重なる人生が
始まってゆく
なれど 真理なき知識を頼って
生きる人が多く
実体を下げる関わりが
悩み 苦しみ 迷いを
生み出している
青年期の子供を持つ親として、気付かなくてはいけない事柄です。子供も、高校生、大学生、社会人となると、家族と共に過ごす時間も少なくなります。擦れ違いが多くなると、何を考えているのかも分からなくなることもあるでしょう。そして、知らない間に事が起こり、親が衝撃を受ける場面もあります。
親として承知しなくてはいけないのは、時代に応じた「人生の姿」を知って、子供と触れることです。幼い頃は、「手を洗いなさい」「歯磨きをしなさい」と、手取り足取り教えるでしょう。しかし、年代が進めば、「早く寝なさい」「勉強しなさい」と言っても、だんだんと親の思いどおりにいかなくなります。まして、青年期となれば、親の言うことを全て受け入れるような年代ではありません。いつまでも子供と思わず、年代に応じて、一人の人間として触れ合うことです。そして、我が子の手本となることを心掛けるのです。
社会は、運命が重なり、時にぶつかり合って、回っています。社会の最小単位は、家庭です。家の中を見ても、互いの運命(※1)がうまく重なり合うときもあれば、実体(※2)が出て我を張り合い、思いがぶつかり合うこともあります。家族でどこかに出掛けようとしても、思いが重なれば良い思い出となるものを、実体が出れば嫌な思いが残ったりもします。心が通わなければ、子供が親を避けたり、親が子供の考えていることが見えなくなったりすることもあります。
こうした現実を知って、運命を磨くすべを身に付け、生きることを、親が生活の中で教えていくのです。親は子供の良さを褒め、どうすれば人の役に立てるのか、自分の生き方、背中を通して見せていきましょう。
そのような両親を中心にまとまる家族であれば、子供の運命は、和のある家庭で磨かれ、神宝の時を迎えて、いよいよ運命に重なる人生が始まっていきます。神宝の時とは、自分の運命の力で歩み始める15歳です。その時に、神から与えられた良さを自然と生かせる毎日が送れるでしょう。
ところが、現実は、社会にあふれる真理なき知識を頼って生きる人が多いのです。進路を考えるにも、アルバイトを探すにも、自分の持ち味、運命を見詰めず、知識、情報に惑わされるので、「このようなはずではなかった」と迷いに陥ってしまいます。流れにのまれると、「上司がしっかりしていないから…」「行政も、きちんと管理してくれないと…」などと、他を批判したり、否定したり、責め立てたり、間違った向き合い方をするようになります。それが、実体を下げる関わりです。そして、ますます悩み、苦しみ、迷いを生み出していきます。
後半は、もう一つの「気付き」です。
運命を磨き 高めるため 今 親(両親)としてなすべきことを教えん
夫婦二人で「教え」を学び 「真理」で 親 子の触れ合いを深める
何をするにも 家族は互いに思いを語り 重なり 支える気持ちを大切に生きる
二つの実践 「心」に留めて 日々歩むなら
家族は それぞれの運命を磨き 高めて 「真実の愛」でつながってゆく
「六つの花びら」咲き誇る 「開運」かなう家庭の姿が ここにある
運命を磨き 高めるため
今 親(両親)として
なすべきことを教えん
夫婦二人で「教え」を学び
「真理」で
親 子の触れ合いを深める
何をするにも
家族は互いに思いを語り 重なり
支える気持ちを大切に生きる
二つの実践 「心」に留めて
日々歩むなら
家族は それぞれの運命を
磨き 高めて
「真実の愛」で
つながってゆく
「六つの花びら」咲き誇る
「開運」かなう家庭の姿が
ここにある
親(両親)としてなすべきことを、神はあえて「両親」として、と示されています。夫婦二人で実践するように、具体的に二つ、神は示されました。
一つ目は、夫婦二人で「教え」を学び、「真理」で、親、子の触れ合いを深めることです。夫婦で教えに触れていれば、家庭という立ち木において、根である父親と幹である母親、それぞれの任と立場をわきまえて、的確に子供と触れることができます。
二つ目は、何をするにも、家族は互いに思いを語り、重なり、支える気持ちを大切に生きることです。日頃から家族が互いを思いやり、会話を欠かない努力をすると、互いの思いが分かり、心が重なるものです。特に、日頃、留守の多い父親のことは、母親が子供に語りましょう。父親が子供に何を求めているか、母親が根と枝をつなぐ幹として語るのです。子供の思いを父親に届けることも大切です。そのように、思いを重ねていきましょう。
この二つの実践をすれば、根と幹と枝の調和が取れて、養分が家庭に行き渡り、子供の心は安心します。家族は、それぞれの運命を磨き、高めて、「真実の愛」でつながっていきます。「真実の愛」とは、物事を大きく受け止める「感謝」から、何でも惜しみなく尽くそうとする「奉仕」精神に膨らみ、互いの存在を大切にできる「愛」へと高まった心です。
夫婦で教えを学び、実践に努めていると、「愛と信頼と期待」で結ばれた家族になっていきます。親の愛を感じれば、子供は必ず報いようとする思いになります。信頼を裏切ることは決してないでしょう。期待には、必ず応えようと実行するはずです。
家族それぞれに思いやる心が持て、進んで関わろうとし、「真実の愛」が膨らんでいきます。ですから、月日を重ねる中で、夫婦仲良く、親子仲良く、健康にも、仕事にも、生活にも恵まれ、実りを付ける家庭となっていくのです。これが、「六つの花びら」咲き誇る、「開運」かなう家庭の姿です。
※1 運命;神から授けられた、この世に役立ち、必要とされた力です。それを生かせば、仕合せで何の悔いもない人生が歩めます。
※2 実体;親、先祖から受け継いだ、気質、体質など遺伝的なもの。