令和6年2月の「建設用地清めの儀」から半年。令和7年春の完成を目指し、静岡焼津偉光会館では、信者駐車場の隣地で、改築に向けての作業が着々と進行中。現在は駆体工事の段階で、1階部分の柱や壁を建てるために型枠を組んでいるところです。既存の偉光会館では、通常どおり、学びに、仲間との触れ合いにと多くの人々が訪れ、館と共に“自分たちも新生しよう”と心を磨き合っています。現地の人たちの熱いお声と、工事の様子をご紹介いたします。
信者駐車場から臨む建設現場。工事が進んでいく様子を、みんなで見守り、心待ちに
「『新生する偉光会館にふさわしい人に』と皆さんが意欲にあふれています。生き生きとした表情に、思わず見とれてしまうほど。『夫婦の会話が楽しい』『苦手だった義母がいとおしく思えて』そうした喜びの声をたくさん耳にします。お子さんに『お母さん変わったね!』と言われたある方は、『教えがあったからよ』と話せたことを、うれしそうに語ってくださいました。地域の方々に『どう? 変わってきた?』と尋ねると、『会話が増えて、家が明るくなった!』『みんなで心重ねて関われるようになった!』と返ってきて、確かな心の前進を感じています」
「開所の際、『心(魂)疲れて 疲れて 疲れて 迎える終日』と表されたこの地。それが、神所を授かり、多くの方々が救われてきました。85歳で人生を閉じたある男性は、家族を愛し、愛されてきた人です。偉光会館での玉納奉寿(葬儀)の際には、社会人になったばかりのお孫さんが、いとおしそうに『じいじ』と頬をなで続ける姿が…。誰もがそうした人生を歩めるように…と、私も決意を新たにしました」
「地域には、神の力の大きさを味わっている人がたくさんいます。だからこそ、『縁ある方にもこの喜びを…』『人生を引き上げていただく環境を、共に活用したい』という熱意がどんどん高まっていて…。相手の立場に立ち、思いやる心の広がりに、開所前に表された、『孤独の色』が遠のいていることを感じます」
「建設現場の方々は、炎天下でも黙々と頑張ってくださっていて、『ご苦労さまです』と声を掛けずにはいられません。せめてもの思いで、作業がしやすいように現場から離れた場所に車を止めています。見ていると、考えることはみんな同じようで、心がほっこり。驚いたのは、作業員の方々も、わざわざ遠くに、それも整然と車を止めてくださっているのです。『信者さんが使いやすいように』というご配慮を感じ、仲間と『ますます感謝だね』と話し合っています」
建物の裏手から見た様子。既存の施設よりも、はるかに大きい
工区を分けて進む駆体工事。儀式会場側から作業を
あらかじめ組んだ型枠を、クレーンで所定の位置に
新たな偉光会館が徐々に姿を現して
「現在の偉光会館から引き継げるものは、できるだけ生かせるように…と、建設業者の方々と打合せを重ねてきました。既存の施設を活用しながらの作業のため、安全面には細心の注意を払っています。作業的には手間が増えますが、『30年以上にわたる、信者さんの歩みが詰まった建物。全ては難しくても、その“思い”を引き継ぎたい』ということをご理解くださり、感謝しかありません。
信者さんの期待感や関心の高さは、自然と伝わるようです。『教会の方々は違いますね。配慮しながら見てくださっていますよ』と言っていただきました。気が付くと、作業員の方々も、信者さんに配慮した位置に車を止めてくださっていて、温かな連鎖をうれしく思っています」