「天界」――。訪れた誰もがそう感じる、特別に清らかでゆったりとした空気に包まれる地、それが偉光郷です。
横浜の宮元町にある神総本部の「真実の光会館」と表裏一体となり、多くの人の心を救う館として、平成16年3月に誕生しました。真鶴半島を眼下に、相模湾を一望できる、海抜約400メートルの豊かな自然に囲まれた広大な敷地。この地を訪れると、不思議なほど心が癒やされ、穏やかになっていくのです。
偉光郷から相模湾を望む
偉光郷に込められた救世の御心
かつて私は、総務部門の担当者として、偉光郷の建設に向け、用地視察に赴きました。これまで、幾つかの用地候補を視察しましたが、この土地こそが、神の願われる全ての条件を兼ね備えていたのです。
偉光郷の誕生の陰には、直使供丸姫先生、供丸斎先生お二方の深い思いがありました。「信者さんの全人生を預かることのできる施設を」と長い間願ってくださった供丸斎先生。その思いを受け、艱難(かんなん)辛苦を乗り越え、人類に救いの道を表してくださった供丸姫先生。一人一人の人生ばかりか、一生を終えた後の魂をも救い、さらには子孫の繁栄までもかなえたいという、人類愛の御心。この真実の幸福の実現のために、偉光郷は、どうしても必要な施設でした。
懸念をよそに順調に進んだ工事
ただし、建設を進めるには、工事の面で、また近隣の方々の理解など、越えなければならない課題が山ほど多くありました。
例えば、造成によって出る多量の土砂。敷地外に流出すると、環境面での影響が避けられません。そこで関連者で知恵を絞り、敷地内に一段高い場所を造って、全ての土砂を使うことにしたのです。結果、何の問題もなく、しかも一番良い形で収まりました。その場所にあるのが、神殿と駐車場です。
また、立地的に、風速25メートル級の強風が頻繁に吹き付けます。工事で使用する大型クレーンは、風速10メートルを超えての作業は危険なため、強風が吹けば工事を止めざるを得ません。「いつ中断するか…」そうした懸念が付きまといましたが、不思議と工事期間中は強風がほとんどなく、円滑に運びました。雨対策も心配されたものの、台風が来ても、泥水の流出に至らず、無事に下水道工事も完了したのです。
造成によって出た土砂を即活用
一段高い場所に完成した神殿(上)
工事前は、技術的に困難を極めることが予想され、断念した方がよいのでは…と、心によぎることもありました。しかし、実際は、大きな問題もなく全てが順調に進んだのです。まさに奇跡の連続…。ご守護の中であったと、関わる誰もが「神の実在」を感じました。
調和と愛の心があればこそ
私たち担当者が何より心掛けたのは、近隣にお住まいの方々と融和を図ることでした。さまざまな疑問や不安も一つ一つ丁寧に説明し、解消していく中で、最終的にご了承を頂くことがかなったのです。
そこに至るまでには、神のご守護はもちろんですが、建設会社の方、設計者の方、地元の真心を寄せてくださる信者さん方々など、多くの方のご協力がありました。だからこそ、神の願われる形で完成することがかないました。
供丸斎先生は「和」の心を重んじられ、供丸姫先生は他者に向ける「愛」を何度もお教えくださいました。この「調和」と「愛の心」によって、環境とも、関わる方々、担当者同士とも、全てが最も良い状態で重なれたのだと、今心から感じています。
偉光郷で安心感に包まれて
偉光郷には、納骨施設である「神玉里」が併設されています。故人の生きた証しであるご遺骨、玉(ぎょく)のある場所に、家族と共に訪れ、先祖・故人に感謝し、仲良く暮らす姿をお届けすることで、故人の魂も安定します。
また、深い悲しみや喪失感を抱えても、神の元で、安心感と前向きな気持ちが引き出されていく不思議…。「一人一人の魂を救う御場所」と言われる意味がここにあるのです。
神殿(右)と神玉里(中央奥)
ぜひ一家そろって足を運び、家族の絆をより強固なものにしていただければと願っております。
偉光郷の全景