結婚の儀式「神受祭」で、神から「夫婦(めおと)の印(いん)」を受けた皆さまは、正しい生き方で日々を歩めば、必ず神のご守護の中、安泰な人生を歩むことがかないます。しかし、夫婦のあるべき姿をつかみきれていなかったり、正しい生き方を貫けなかったりすれば、やはり問題が生じます。一年に一度、神寿の集いで自身の心を見詰め、「夫婦のあるべき姿」をつかんで正道を歩めるよう、今年の神示を確認しましょう。

冒頭は、夫婦の印を受けた夫婦に向け、今年神が示された「課題」です。この「課題」は、毎年つながっています。昨年の「神寿の集い」で頂いた課題があったからこそ、今年のこの課題になっています。

有限の命を 夫婦で支え 補い合う 「歩み」を貴ぶ二人であれ

有限の命を 夫婦で支え 補い合う
    「歩み」を貴ぶ二人であれ

同じ時代に生まれ、出会った二人。しかし、人生は有限ですので、どこかで必ず終わりが来ます。たくさんの男女がいる中で、お互いに引かれ合って夫婦となったのだから、支え、補い合う歩みを大切に…と、考えることです。とあるのは、夫婦として二人で人生歩むことを「尊い」と捉えるよう、教えてくださっています。

 

次の一節から、「気付き」が2つ示されています。まず、一つ目の「気付き」です。

運命の力の尊さが 悟れるほどに 人間は 家族を守るために「運命」を磨く

運命の力の尊さが 悟れるほどに
  人間は 家族を守るために
    「運命」を磨く

運命の力とは、人間関係をつくり、生きがいを生み出す力ともいえます。神から授かった自分なりの「良さ」、すなわち、「運命」を生かせている人は、その持ち味が、寡黙さであっても、反対に明るく楽しい面にあっても、必ず人から好かれます。例えば、小さな犬は、迫力はありませんが、かわいがられます。大型犬は、怖がられても、頼られ、必要とされます。持ち味は正反対であっても、それぞれに良さを発揮すれば、求められる存在です。

この姿が、運命の力の尊さが悟れるということです。自分の持っている魅力を発揮し、周囲の役に立てれば、どのような持ち味であっても、必ず好かれる生き方ができます。

反対に、嫌われる姿とは、「運命」に重なっていない、つまり、分・器に見合っていないということです。寡黙さが持ち味であっても、肝心なことも伝えずに存在感を発揮できなかったり、明るさや積極性が行き過ぎて、自分を大きく見せようとしたり…。せっかくの持ち味も、分・器に合っていなければ、周りから浮いて、受け入れてもらえなくなってしまいます。

では、どのように周囲と関われば、自分が受け入れられるのか。それを悟れるほどに、人間は、家族を守るために「運命」を磨くと示されています。「運命」を磨くと、多くの人に敬われたり、好かれたりします。このことが、家族を守ることにもなるとお教えくださっているのです。

例えば、親が世間を騒がせば、子供も肩身の狭い思いをします。反対に、社会で大活躍し、みんなから憧れられるような人であれば、その家族にもいい影響があるものです。このように、人柄を磨き、人に関わり、人に好かれるということが、自分だけでなく、家族にも影響し、守ることにもつながります。それほど、運命の力は尊く、重要なものなのです。

続けて、どうしたら好かれる人柄へと高めていけるのか、神は具体的に教えてくださっています。

夫婦仲良く 互いの運命を重ねて歩む姿に
    家族の心は安定し 家族それぞれの運命は磨かれ 実体は高められてゆく
  「心の道」に良き因を残し 栄える家庭の姿が ここにある

夫婦仲良く
  互いの運命を重ねて歩む姿に
    家族の心は安定し
     家族それぞれの運命は磨かれ
      実体は高められてゆく
 「心の道」に良き因を残し
    栄える家庭の姿が ここにある

夫婦仲良くとは、まさに、互いの運命を重ねて歩む人生です。日々のたわいのない会話においても、キャッチボールのように、どんな球も受け止めることです。そして、返すときには、相手の取りやすい球を投げるようにします。すると、夫婦の縁が深まり、家族の心は安定します。お互いを大きく受け止め合う両親の姿に、子供は自然と尊敬の念を抱き、家族のことが大好きになります。家族みんなの心が穏やかであれば、一人一人の生き方や性格もどんどん良くなっていきます。これが、家族それぞれの運命は磨かれ、実体は高められてゆくということです。

この積み重ねに、良い生き方が、親から子、子から孫へと伝播し、受け継がれていきます。これが、「心の道」に良き因を残し、栄える家庭の姿です。栄える家庭とは、病や事故・災難とは無縁で、長生き、ということも意味します。

まず、夫婦仲良くから実践していくと、周囲から好かれる人となり、栄える家庭の姿に到達していきます。夫婦でこの姿を目指すよう、神は促されています。

 

続いて、二つ目の「気付き」です。

信者に問う
 夫婦で「教え」を学び 「真理」で触れ合う家庭をつくる 努力はいかに

信者に問う
 夫婦で「教え」を学び
  「真理」で触れ合う
    家庭をつくる
      努力はいかに

夫婦で「教え」を学び、「真理」で触れ合う家庭をつくる…これを本当に実践しているか、努力はいかにと問い掛けられています。学ぶだけでは不足です。神の「教え」を会話に生かすことを努力しているでしょうか。できていれば、以下のようになります。

この思いが夫婦二人の心を 深く 強くつないでゆく

この思いが夫婦二人の心を
    深く 強くつないでゆく

家庭という立ち木において、根である夫と、幹である妻が一つになって、立派な大木になっていきます。子供から尊敬される両親になり、祖父母も安心して見守ってくれることでしょう。この姿を確固たるものとするために、神はさらに「気付き」を示されています。

「夫婦の印」を神の手の中受けた 祝日を忘れてはいけない

「夫婦の印」を神の手の中受けた
    祝日を
      忘れてはいけない

ご神前で夫婦となることを神に誓い、「夫婦の印」を頂いたことを、決して忘れないよう、神は促されています。続いて、「夫婦の印」について示されています。

結婚は 二人の人生の大きな節目
    この時から 二人は
      互いの運命を重ね 支え合って「生きる」思いを 神に誓った

結婚は 二人の人生の大きな節目
    この時から 二人は
      互いの運命を重ね
        支え合って
          「生きる」思いを
            神に誓った

神に向けて立てた、この誓いの思いこそが、「夫婦の印」ということです。だからこそ神は、その誓いの思いを受けて、神寿会会員の皆さまの家庭が和のあるものであり続けるように、毎年、神示を表してくださるのです。

 

最後が「悟り」、目指す姿が示されています。

「夫婦の印」の重さを「心」に留めて 「運命」を重ねて「人生」を歩み抜く
 二人で歩む「人生」の先に 希望と「開運」が待っている

「夫婦の印」の重さを「心」に留めて
  「運命」を重ねて
    「人生」を歩み抜く
 二人で歩む「人生」の先に
    希望と「開運」が待っている

神に二人で誓って、頂いた、「夫婦の印」の重さを「心」に留めましょう。神は絶対に心を裏切らないご存在です。自分たちが裏切ってしまうことのないよう、夫婦の「運命」を重ねて「人生」を歩み抜くことです。すると、二人で歩む「人生」、その先に、希望と「開運」が待っていると教えてくださいました。

「神寿の集い」の神示は、長いスパンで、二人で歩む人生で心掛けるべき生き方が示されます。これを、毎年重ねていきます。神の前で誓いを立てたとはいえ、毎日の生活の中で、その思いが薄らいだり、努力や思いやりが欠けてしまったりもするのが人間です。しかし、せっかく「夫婦の印」を受けたのですから、それを人生の支えとして、自ら「悟り」を深める意識を持って、夫婦で「教え」に生きましょう。